定位置守備で重要なこと

2018.10.07
戦術解説

それぞれの守備者（DF）の役割

1stDF

ボールホルダーへの守備者。プレスの場合ここでいかに相手の自由を奪うかが重要になる。また、縦をきるか、中を切るかなど相手を誘導する役割がある。

2ndDF

次にパスを受けそうな相手の守備者（マーク）。裏を取られないようにボールホルダーへのプレスのかかり方を見てパスカットやさらなるプレスを狙う。

3rdDF

一般的に絞りの位置を取る守備者。ラインを形成し１DFと２DFとともにさんかっけを作る位置を取る。１DFと２DFとの間のケアや、カバーと長い距離を走ってくる相手のマークにつき前の守備者とマークチェンジをする。

絞り

ボールサイド、もしくは内側に位置取りを変える事、その状態。内側のよりゴールに近いパスコースを消すこと、２NDラインを形成し、カバーやマークチェンジに備える役割がある。

ジャンプ

ボールホルダーの守備者がパスが出た先にもプレスに行く行為。一般に、パスの距離が短い時に有効。パスの距離が長いと、元の自分のマークにリターンパスを出されピンチとなる。

（フィクソ）の前取

相手のピヴォに対して、パスコースに入りパスカットもしくはパスを出させないようにすること。

マークチェンジ

マークを交換すること。一般的に守備者二者間で行われる。チェンジする対象（次にマークする相手）が視野内にいる事がスムーズなマーク交換につながる。

カバー

前の守備者がパスもしくはドリブルなどで突破された場合、後ろの守備者が自分のマークを離れボールに行くこと。捨てた自分のマークへのパスコースを消しながら行くことがが重要。

ライン設定

試合に入る前にどの高さから守備をするかを決めること。センターサークルやハーフライン、第二PKなどを目印にすることが多い。高く設定するとボールホルダーにプレスをかけることが出来るが自陣ゴール前のスペース（裏）を突かれるリスクが高まったり体力の消耗が激しくなる。一方、低く設定するとゴール前のスペースを消すことができ、体力も温存できるが、常に自陣にボールがあるためシュートを打たれれるリスクが高まる。また、ボールホルダーへの圧力が出せない場合がある。どのライン設定を用いるにせよピッチに立つ5人が共通認識を持っていることが重要である。